1.  >
  2. 再生プラン

施工業者再生のために
アンカー工事は特別だと思いながらも昨今の公共工事は激減し、頼るべきは民間工事かと想像していましたが、施主側の財政事情もあり、そう簡単でもありません。

たまに纏まった規模の工事が発注されようものなら、ここは勝負どころとばかり「過当競争」に参戦というのが現状でしょうか。得をするのは発注者側、何時ものパターンのようです。

激戦の後はどうなんでしょう。そこには大きなどうしようもない危険が潜んでいるように思います。余計なことかも知れませんが、この業界で育った者として問題提起をしなければ申し訳が立たないのです。

問題点

全て業界が悪いということばかりではありません。過去50年もの間、元請や上位会社に言われるままに従ってきて、制度疲労を起こしているものもあります。他方、専門施工者をどう守るかの問題は完全に社会問題であり、価格(お金)の絡む問題でもありますから、国をはじめ関係各位の理解と協力がなければ解決できない問題でもあります。

過当競争の弊害

  • 景気減速の中での過当競争、その戦禍は恐ろしいばかりです。勝者のはずの会社でも大した利益を得ることはできません。会社はその存続上、一般管理費はしっかり確保しなければなりませんから、どこで帳尻を合わせるのでしょうか。
  • 都度契約の専門施工者達だと思いますが、彼らは他の会社が勝者になっていたら同じようにその会社と契約していたかも知れません。クオリティを求められる施工者は全国的に見ても1000人以下だと思いますので、こういう状況は不思議ではありまん。
  • 過当競争が専門施工者を締め出していることにはならないか。
    経営者の皆さん、そのように感じたことはありませんか。冷静に考えて見るとそう見えて仕方ありません。施工者はどう考えているのでしょう。
  • 何時も利益配分は最後であり、競争の犠牲になりやすい。
  • 契約工事であり保証されていないから、生活基盤が不安定。
  • 都度契約だから、先行きが不安である。
  • 労働環境は劣悪に近く健康に悪い。
  • 労働保険の扱いは厳しくなるばかりで折が合わない。
  • 長時間労働の割には、実入りは少ない。
  • 次の仕事がどうなって行くのか全然分からない。
  • 最近、異業種からの勧誘が多い。
  • ネガティブなことばかり列挙しましたが、的外ればかりでもないように思います。もし社長さん方が、施工者の立場だったらどうします?もう、じっとしていられないのではないでしょうか。

商流がもたらす弊害

  • 今迄、公共工事に助けられて業界も発展したものだと思います。しかし減少傾向にある中、その弊害も目立つようになりました。
  • 入札工事は全て上位下達(トップダウン)で処理されます。値引き交渉で『この工事はあまり予算がないから』などと言われたことはありませんか。下位のアンカー工事会社は弱いもので、仕事が欲しいばっかりに『監督さんにお任せします』と答えた者もいるやに聞いています。これなど、弊害の最たるものだと思います。
  • アンカー業界の何たるかも分からない人に『任せる』とは、一見太っ腹に見えますが、上位会社にとっては、最初から『聞いてもらうしかない』(下達)だったんでしょうか。

ページトップに戻る


問題点の解決策

人間が作り出した問題点を人間が解決できない訳はありません。問題は複雑で、関係各位も絡みますので、先ずは出来ることから速やかに進めるしかありません。

我々は長い間、眠れる獅子で安穏としていた訳ですから、奮起一番、業界再生のために蛮勇をふるわなければなりません。

過当競争の扱い

  • この問題はだれの責任でもありません。それだけに余計苦労すると思いますが、この問題をクリアできれば、すべての問題が解決できると思います。既に専門施工者を共有している部分もあるのですから、その気になれれば可能ではないのでしょうか。
  • キーワードは、業界全体がその発展再生のために、業界のリーダーを選べるかどうかにかかっていると思います。そしてそのリーダーの元で、一刻も早く施工者の労務費を共通化することに取り組んでもらいたいと思います。
  • 何時も、熾烈な受注合戦を繰り広げている大手ゼネコンがJVを組めるのに、どうして我々が組めないのでしょうか。そこにはチャンピオンのゼネコンが居て必ずリーダーがいます。この業界でも20数年も前になりますが、横浜アリーナ―の可動席の工事で(株)KFCをチャンピオンに6社でJVを組んだ実績があります。
  • 現在、組合が存在していると思いますが、これを有効に利用することはできないのでしょうか。国の認可を受けているのだし、もったいないと思います。

専門施工者離反の問題

  • 専門施工者が施工している接着系アンカーは、余人をもって代えられる程簡単なものではありません。これは建設業界全体の問題でもあり、国、建設業界各位の理解と協力がなければ解決できないものです。
  • いち早く我々業界としての意見を取り纏め、国交省、厚労省への建議もあり得ますから、ここでも、常時交渉できるリーダーを用意しておかなければなりません。

商流弊害の除去

  • 官公庁発注工事の金額、見直す必要があるのかどうかを判断しなければなりません。もしかして全く関係ないものと考えていたのでしょうか。ここが上意下達の源流ですから関心をもって積算に協力してください。施工会社の本音が積算に反映されるように努力しましょう。
  • 公共工事の上意下達は、元請や上位会社迄で、末端施工会社の見積りは落札価格に影響されない旨を、絶えず官公庁に上申し続けることです。施工会社の見積りは、独自性を主張したボトムアップ方式であるべきだと思います。ここでも業界の総意を上申できるリーダーが必要になります。

協力できること

業界再生のために、当社が協力できることが幾つかあります。

  • 積算見積(設計見積)への協力
  • 「大全集」を基調にした相見積(あいみつ)の作成協力
  • 施工者労務費の共通化
  • 専門施工者(一人親方)への間接指導(専門コーナー開設)
  • その他
  • 業界の総意で要請があれば、喜んで協力させていただきます。価格という共通の関心事を通して、業界の今後のあり方をご検討ください。期待しています。

ページトップに戻る